2016年11月15日火曜日

日の母 八輪

この話は3月半ばの話、その時は俺の思い過ごしかとまあ実親に悪いこと言ったことを反省した。
そこから多少ギクシャクしながらも日常を取り戻し始めた。
だがある5月頭の日曜おかんに電話がかかってきた。
「また男か…」大喧嘩してからもこういう電話は一人暮らし始める前によくあったので
会社の人だと思っていた。口ぶりも変わらない。
だがこの日は違ったなぜかこそこそ2階で魔法使いプリキュア見ていた俺から隠れるように
1階の自室へ向かう…。
いや引っ越す前も1階でスマプリ見ながらおかんは2階へ話をすることがあった、
階層的にはその逆だったので別にだったが
その時の魔法使いプリキュアが終わりそうで俺もゲーセン行きたかったので早めの
トイレタイムにする、廊下へ出て…

「うーんそうなのよでもあの人私がハンバーグ作ると子供のように喜んだり
まだまだそういうところあるんだけどほっとけないの、
でも今千葉じゃん?あの人の預かっている鍵どうしようかしら?
仕事に熱中したタイプなのはわかるんだけど…かまってほしい…〇〇さんもあの人に近くにいて
男同士話してくれたらぁ…まあそんな愚痴聞いてくれるだけでいいんだけどね
家族の人大丈夫?ああいつもどおり、この時間はいないもんね
もう男の人と話せるだけいいけど…ああやっぱりあの人に今すぐ会いたい…」